入門書やエッセイから
創作に役立つから本を読みましょう、と呼びかけられても、具体的にどんな本が役に立つのかわからないと手が伸びないですよね。どうしたらいいのでしょうか。
いきなり興味の薄いジャンルの難しい本、専門書に挑戦するのは無理があります。まずは新書や図解入り解説本など、入門書がオススメ。
エッセイや実話ものを読むことで擬似的な人間観察、「世の中にはいろいろな人や物事があるなあ」と知ることも有用です。
池上彰『おとなの教養』
もっと具体的に、オススメの本も紹介していきます。動画で触れたのは池上彰『おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?』。「人間ってなんだろう」「日本人ってなんだろう」「私たちは何者で、このあとどうなっていくんだろう」という問題意識をテーマに、7つの項目について触れていく本です。
「自分が何者なのか?(何があってこうなって、今後どうなるのか?)」という誰でも気になるテーマだけに手に取りやすく、かつ創作をするための基礎教養として大事な話ばかりが入っている本なので、最初の一歩に最適と思って選びました。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。