演繹法のススメ

ストーリー

 演繹法は「一つの事柄から別の事柄へ話を広げていくこと」です。
 まず原因があり、そこから
「この原因はどういう出来事を起こすかな?」
「この原因はどういう事柄と関係があるかな?」
と考えを進めていき、最終的に結論にたどりつく考え方ですね。

有名なのは三段論法です。こんな感じですね。
①:すべての動物は生物である
②:すべての人間は動物である
③:すべての人間は生物である

では、創作にはどう活かすのでしょうか。
キャラクターから「こいつに似合う物語は何かな?」と考えてみたり、
ノートにとりあえずアイディアを書いてみて「ほかのアイディアとくっつけられないかな?」
と考えるやり方は演繹的です。

目の前にあるアイディアを一つ一つ積み上げていくやり方、と考えて貰えば分かりやすいでしょう。
このやり方は特にキャラクターを軸に話を作る時に向いています。
そのキャラの目的を達成させるためにどうしたらいいか。
そのキャラにはどんな障害が似合うのか。
他のアイディアと組み合わせ、積み重ねて物語を作るのです。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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