創作基礎6:アイディアの出し方

創作基礎

アイディアとは

物語を分解すると、どんな要素に分かれるでしょうか。

・全体を貫くテーマ
・「なにがどうなる」というストーリー
・キャラクター
・世界設定

この四つが一般的なところでしょう。
これらをさらに分解していくと、

「こんな話を読んでみたい」
「こうしたら読者が驚くだろうな」
「こんなキャラはどうだろう」

といった無数の思いつきが存在するはずです。それがアイディアです。
個別のアイディアそのものだけでなく、アイディアとアイディアをどう組み合わせるか、というのも立派なアイディアです。

一例として、榎本メソッドではよく「A+Bの発想」という話もします。
二つのアイディアをくっつけて、新しいアイディアを作り出すわけです。
ブレンドのやり方にこそオリジナリティがあるわけですね。

このように魅力的なアイディアを用意することができれば、ライバルたちにグッと差をつけることができるでしょう。

アイディアを出すために

さて、アイディアの重要性はわかってもらえたかと思います、
では、どうしたらよいアイディアが出てくるのでしょうか。

一番必要なのは、インプットをすることです。
自分の中に大量の情報を取り込み、それを熟成させることで初めて自分なりの、オリジナルなアイディアが出てきます。
ただ、これはあまりにも重要なので、別に項目を立てて紹介します。
ここからはインプットをすることを前提に、そこからいかにアウトプットするかの話をさせてください。

やり方は、それぞれです。皆さんが自分にあったやり方を探す必要があります。
しかし、比較的多くの人に共通するやり方を紹介することはできます。

一つは、リラックスすることです。
「いいアイディアでろ、いいアイディアでろ」と力んでいる時にはどうにも思いつかない人がよくいます。

そんな時は、リラックスしましょう。気分転換をしましょう。
音楽を聞いたり、お風呂に入ったり、散歩をしたり。スポーツも良いかもですが、
あんまり激しかったり頭を使ったりは適切ではないかもしれません。
気持ちを楽にし、頭を空にしたとき、ふっとアイディアが出たり、疑問に答えが出たりするわけです。

もう一つは、「とにかく外へ出す」ことです。
アイディアを頭の中だけでひねくり回す人も多いかと思います。
実際、その方が楽ですよね。その気持はすごくわかるんですが、ここはあえて「書く」ことで、
アイディアを自分の頭の外へ出し、目で見ることを試みてください。
紙を用意して文字を書くと脳が刺激されてとても良いのですが、パソコンやスマホでも充分です。

では、どうして頭の中にあるよりも外へ出したほうが良いのでしょうか。
一つは、それによって確固たる形を持つということです。
頭の中にあるアイディアはいつ消えたり忘れたり変わったりするかわかりませんからね。
もう一つ、目で見ることによって「さて、自分はどうしてこういう事を考えたんだろう」と
思考をさらに先へ進めるきっかけにもなります。

私たちは意識してものを考える以上に、無意識の中で様々なことを考えています。
一つのアイディアが頭の中に浮かんでいるとき、実はその奥に色々なアイディアや意図が渦巻いているのですが、
それはなかなか意識できないものです。でも、一度外に出してみると、
「ああ、こういう事を考えていたんだな」ということがわかるようになるのです。

この二つのやり方のどちらが良いというわけではありません。
でも、どちらかがピタッとはまる人は多いハズ。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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