15時限目「キャラクターを好き嫌いから考えてみる」

榎本海月の連載
その15:キャラクターは好き嫌いで考えてみる

パーソナルデータから考える

前回はキャラクターを「憧れ」「共感」「弱点」「応援」から作るやり方を考えてみました。しかし、そもそもどこから考えればいいかよくわからない人にはあまり向いていないやり方でもあります。
そこで今回の動画では「そのキャラクターは何が好きで何が嫌いか」からキャラクターを作っていく方法を紹介しています。趣味嗜好や癖、いわゆるパーソナルデータについて考えていくと、キャラクターの具体的な性格が見えてくる、ということです。

あやふやなものを探る

「カレー好きかラーメン好きか」のような一つの要素だけでは見えてこないかもしれません。しかし、複数重なるとはっきりしてくるもの。大体の場合、皆さんの中にふんわりとしたキャラクターイメージはあるのですが、具体的には思い浮かべられない、というのがよくあるパターン。細かいところから「どう?」と問いかけてみると、無意識の中から引っ張り上げることができるのです。
具体的にどんな項目について考えればいいのか……は動画の中でも紹介していますが、榎本事務所の本にも掲載していますので、お読みいただければ幸いです。


【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。

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