小説家志望必読『 『ロードス島戦記』とその時代 黎明期角川メディアミックス証言集』で見えてくるもの

榎本秋のクリエイト忘備録

一時期日本全国の若者が読んでいた(私はその世代です)『ロードス島戦記』をテーマにした本です。
総指揮をされた創作集団グループSNEの社長安田均先生や、執筆された水野良先生などへインタビューなどが収録されています。
この分野の研究並びに実践の第一人者である大塚英志先生がコーディネートしているために、当時の空気もよく分かります。

この時代があってゲーム・TRPG並びに日本独自のTRPGリプレイが流行し、キャラクターが当たり、メディアミックスがなされていった流れが興味深いです。
研究書ではありますが、基本インタビュー集なので読みやすい。
ロードス島戦記は昨年新シリーズもはじまり、さすがトップランナーの水野良先生という素晴らしい出来でした。

今、TRPGがまたブームになってSFも人気が再燃しています。『ロードス島戦記』の時代はそんなTRPGとSFの始まりともいうべき時でもありました。
若者向け作品を書きたいと思っている方へ、今の若者向け文化のはじまりの部分をぜひ知ってほしいと思い紹介させていただきました。
ライトノベルやキャラクター小説の研究書には良い本が多いのですが、普段から研究書を読んでないとどうしても難しく感じます。
そういう意味でもこういった証言集は価値があると思います。

榎本秋

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『『ロードス島戦記』とその時代 黎明期角川メディアミックス証言集』 honto 紀伊國屋書店

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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