『傭兵代理店』シリーズのススメ

榎本秋のクリエイト忘備録

ここのところの国際紛争で注目されている「傭兵」ですが、それをテーマにした『傭兵代理店』というシリーズがあります。作者は渡辺裕之さんです。
この作品は好評を博してシリーズになり、現在も続いています。

傭兵代理店という仕組みが本当にあるかはわかりません。
ただ、あっても不思議ではないだろうなぁと思います。

もともと主人公は刑事で、自分を陥れた人間への復讐で傭兵になりました。1巻ではその謎も解けます。
1巻から非常にスケールが大きく、ダイナミックなので、この巻だけでもぜひ読んでほしいです。

その後は国際的な組織との戦いになり、近年の作品になると最新の国際的な軍事・テロの状況ともリンクしていきます。
本シリーズを読むことで国際情勢の勉強にもなります。

死と隣合わせの傭兵という生き方も興味深いですし、毎回の国際的事件もスケールが大きい。
普段のニュース探索ではそれほど引っかかってこない事柄なので、知識の補完にぜひ!
また、状況を異世界ファンタジーに置き換えると共感する人も増える分野だと思います。

榎本秋

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『傭兵代理店』 honto 紀伊國屋書店

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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