作家協会などに入る意味はあるかないか

榎本秋のクリエイト忘備録

作家さんが集まって作る協会はたくさんあります。
小説家関係だけでも文芸全般・SF・推理・児童文学と多岐にわたります。
こういう協会にはそれぞれ個性があり、一つだけ入会している人もいれば、複数所属している人もいます。
今のようにネットで情報が手に入らない時代は、作家協会の会報というのは貴重な情報源でした。

作家協会のなにがいいのか

まず、同業者との連絡を取れる機会を得やすいです。SNSで繋がりやすい時代になったとはいえ、集まりなどで実際に会うと同業者同士さらに話が弾みます。
一方で業界団体として意見を言ったり、新人賞や年間賞などを開催して当該業界の活性化を図ったりもしています。

そして、国民健康保険に代わる文美国保という健康保険に入れるのも魅力です。
その協会の業種で確定申告をしていることなどの条件はありますが、国民健康保険よりお得なこともあります。

私は児童文学者協会に入り、現在理事を務めています。児童文学は他に児童文芸家協会という協会もあり、両方入っている人もいます。
商業出版をしたプロでないと入会できないというわけではなく、いずれ児童文学でデビューしたい人が勉強として入っていたりもします。

インターネットで探すと色々な協会があるので、ご自身の進みたい方向と近いところで探し、理念や活動などを見て興味があったら入会してみてください。
健康保険に関しても、小説家としてある程度収入がある人は文美国保のHPを一度みて見ることをおススメします。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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