時代と地域で変わってくる物

榎本秋のクリエイト忘備録

今はスマートフォンが当たり前になってきましたね。家に電話がないという家庭も普通になってきて、公衆電話の数もめっきり減りました。

出版の世界でいうと、以前は活字という単体の字の判子みたいなものを集めて版型を作り印刷していたのが、版型を作る専用のマシンができ、その後はパソコンでできるようになりました。
そのように、景色は時代とともに移り変わります。作品を書く時には気をつけたほうがいいですね。
特に、現代物や時代を決めて書くときは注意が必要です。
携帯電話の移り変わりが最も分かりやすく顕著ですが、他にも進化していたり、使われなくなっていたりするものがあります。

最近も、 カール というスナック菓子を見ないなぁと思っていました。
それにつけてもおやつはカールというフレーズで盛んに宣伝をしていたイメージがあったのですが、調べたところ、今は西日本限定となっていました。
ただ、今はIT時代。なんとネットで買えるのですね。そこで早速買って現物を確認。製造工場が四国になってました。その後、製造元のHPを見たら関東にもスナック菓子の工場があったので、西日本で売っているのは東日本では需要がない事情もあるのでしょうね。というのと、逆にどうして西日本では売れるんだろうと疑問に感じました。

こういった、元々は全国展開をしていたけど一部地域限定になっているものを突き詰めてみて、そこからなにか創作のアイディアが湧くことがあるかもしれません。
芸能人でも地方では大人気という方はいくらでもいて。東京に住んでいる私が知らないだけということもあります。YouTubeなどがさらに進んでいくとそういうローカルなものももしかしたら減っていくかもしれませんが、ご当地グッズ、ご当地ヒーローなどもあるわけで。そういった市場も存在するのではと思います。

ということで、今回お話したかったのは、

・知らないもの
・知らないけど人気ありそうなもの
・以前あったけど今は見ないもの

などをネットで検索してみて、

・今どうなっているか
・どうしてそうなっているのか
・さらに展開はあるのか

と調べたり考えたりしていくと、そこに新しい発想があるかもということです。

と、ここまで書いてみて。
そういえば、高校時代にタブクリアという製品がコカ・コーラから発売になったけど、どうしたんだろうと思って調べたら、1年ほどで販売中止になったとのこと。
自分の思い出や他の人と話していてギャップに思うことがあったら、その知識を補填しておくといいなぁと改めて思いました。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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