『ロミオとジュリエット』という作品はご存知でしょうか?
恋愛悲劇として有名な古典的名作で、色々な形でオマージュもされています。
ミュージカルで有名な『ウエストサイドストーリー』もこの作品をもとにしています。『ロミオとジュリエット』自体もさまざまな解釈、アレンジがされており、現在日本ではフレンチロックミュージカルにした作品がとても人気です。
これらの作品がここまで人気なのは、わかりやすい構造とそこからくる物語の深みによるところが多いと思います。
そんなわかりやすい構造のこの作品を、今の小説として再構成してみましょう。
やり方は色々あります。
1)今流行っている方式の転生ものに → ロミオかジュリエットに転生してみる
2)誰も死なないハッピーエンドにしてみる
3)物語の基本構造は同じままで、なぜ2つの家が争ったかを時代背景とともに丁寧に描いてみる
4)バトルアクション要素を強めてみる
5)明治か大正の日本の貴族にしてみる
といった具合です。
ロミオとジュリエットのストーリーはwikiやネット検索で調べられます。
実際に本や舞台を見なくても、ネットで分かる情報をもとにするので良いです。
また、はじめに紹介したフレンチロックミュージカル版の『ロミオとジュリエット』も非常に面白いので、チャンスがあったらぜひ見てみてください。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。