変身譚

ワンポイント

変身。もはや定番と言える物語パターンですよね。
変身して活躍するヒーローや敵役の姿はあらゆる媒体で見ることができます。
ただ、これが古典的な「変身譚」になると、ちょっと印象が変わります。

人間が何かに変わることはしばしば悲劇をもたらしたり、
あるいは死の暗喩だったりするからです。
ギリシャ神話で人が星座になるのもそれに近い感覚ですね。

また、人間に変身していた動物や神が変身が解けてしまうのも、
悲劇につながりやすいようです。
正体を知られたら人間と暮らすわけにはいかないというのですね。

現代の変身ヒーローはこうした悪い意味での変身を、ひっくり返す形で生まれたと言えましょう。
実際、人でない姿に変わることはしばしば重い代償を払うと描写されますしね。
流行りのパターンと伝統的パターンの関係性を探るのはおすすめの創作法です。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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