名付けにはルールがあるもの

ワンポイント

自然な名前をつけるのにはどうすればいいのでしょうか。
一番手っ取り早いのは、既存の命名ルールに乗っかることです。

普通、その地域にはその地域「名前をつけるルール」や「よくある名前」があるものです。
それらは長い年月の中で培われたものです。
一人の頭の中で、音の組み合わせや雰囲気だけで作った名前は、どうしても違和感が出がち。

しかし、ルールに基づいて作られたものには自然さがあります。
これは名前をつけるときには非常に大事なことなのです。

また、ルールを知らないと別パターンの失態を演じることもあります。
例えばある地域に「ジョン」さんと「ヨハン」さんと「ジョバンニ」さんがいたら、どう思いますか?

日本人的には「みんな横文字の名前」ですが、ヨーロッパの人は違和感があるはずです。
というのもこの3つの名前、同じ名前の英語読み、ドイツ語読み、イタリア語読みだからです。
東洋でも、同じ「金」さんでも、日本語、韓国語、中国語でそれぞれ違う読みがありますよね。

東洋の言葉なら違和感に気づきますが、西洋の言葉だと違和感が出ず、
結果として「え、この地域どんな言葉使ってるの?」なんてことになりがちです。

更に、地域によっては命名に特殊なルールが有ることも珍しくありません。

姓(ファミリーネーム)からか、名(ファーストネーム)からか、とか。
ミドルネームはあるのか、とか。
親の名前や先祖の名前を名乗ったりするのか、とか。
真の名前の風習があるのか、とか。
部族名や社会的立場、職業などを名乗るか、とか。

このあたり、現実の例を調べ、自分の作品に取り込んでみるのも面白いのではないでしょうか。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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