46時限目「おすすめ本紹介⑦ 川上徹也『1行バカ売れ』」

榎本海月の連載
その45:川上徹也『一行バカ売れ』

キャッチコピーの面白さ

ここまで、おすすめ本は知識や情報に注目して選んできましたが、今回は考え方の点でクリエイターに役立つ本を紹介します。
『1行バカ売れ』というタイトルの通り、たった1行の文章でバカ売れさせてしまうようなキャッチコピー、宣伝の文句をいろいろと紹介している本です。みなさんが知っているものから知らないものまでいろいろ紹介していて、それにまつわる物語も載っているので、単純に読んでいるだけで楽しいのです。具体的には動画をご覧ください。

人を惹きつけるテクニック

その上で考え方についてもうちょっと触れてみましょう。読者に評価されたいなら、興味を引かなければなりません。そして、興味を惹くテクニックならコピーのテクニックは非常に役立つものです。
この本では5つの「何を言うか」と10の「どういえば人が立ち止まるか」を紹介していまず。
詳しく本及び動画をご覧いただきたいのですが、ひとつだけ。たとえば「伝える人間の本気が伝わるように言葉を使う」というのは、小説でも大事なテクニックです。根本は一緒なのですね。


【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。

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