スポーツの魅力
スポーツものはさまざまなエンタメで見られるジャンルです。
命懸けのバトルをせずに、危機的状況や熱い戦い、その人の人生などを掘り下げて描くことができるから、昔から人気があります。現実でも国際スポーツの試合はある種の代理戦争の舞台になっていたりします。
また、スポーツに関しては色々なドラマがありますので、ネタ探しのためエッセイを読むのもおすすめです。動画の中でも紹介しています。
スポーツの難しさ
しかし、小説でスポーツものを書くのは簡単ではありません。バトルの派手さに欠けるからです。漫画やアニメだと絵の動きでダイナミズムを演出できるが、小説はそうもいかないという事情があります。
では、どうしたらいいでしょうか。
そこでファンタジックな要素と組み合わせたり、描写で派手にしたり、超人的なアクションを差し込んだりする手法が好まれます。
一方で、裏方を描くのも小説に似合ったスポーツの描き方です。丁寧に絶対説明できる小説の手法と大いにマッチします。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。