24時限目「どう「違う」かに注目」

榎本海月の連載
その24:世界設定のポイントは「モデル」と「テーマ」

ベースを決めろ!

前回の動画では「きちんと作り込まれた世界設定は意味があるよ」という話をしました。しかし、実際に作るのは大変です。そこで「元からあるものをモデル・ベースとして使う」のが一般的な手法です。
中世ヨーロッパがよく使われますが、史実そのものではなくイメージとしての「中世ヨーロッパ風」をモチーフにすることが多くなります。
その上で、自分の物語のテーマに合わせて国や民族、地形のような要素を配置していきます。この時のポイントは「まず物語ありき」。詳しくは動画で紹介します。

設定作りのポイント

設定を考えていく中で、知識や考え方があれば、整合性を整えていくことができるようになります。また、設定そのもので読者の興味を惹きたい場合にも、実はポイントが。この二点も動画で言及しているので、是非ご覧ください。


【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。

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