2つのアイディアを1つに
二つのアイディアをくっつけて物語を作る発想法を、【A+Bの発想法】と呼んでいます。「スケバン刑事」や「貴族探偵」などがわかりやすい例でしょうか。
これはオリジナリティを発揮する近道です。まったく一から新しくオリジナリティを作ろうとするときをてらっただけのおかしなものになりがちですが、混ぜ方、混ぜるものの選び方はオリジナリティを出しやすいのです。
大事なのは、「色々なアイディアを混ぜる」「一つのアイディアの一部だけ差し替える」発想を持つことです。
職業+殺し屋の発想
「2つのアイディアを組み合わせる」と言っても、具体例がないとわからないですよね。そこで、動画の方では具体的に「何をどう組み合わせるか」を紹介しています。
特にオススメなのが「仕事人を考える」です。時代劇の殺し屋ものドラマの殺し屋のことですが、表社会の職業や素性と組み合わせるのがポイント。A+Bの発想の練習として最適です。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。