20時限目「地元の感覚」

榎本海月の連載
その20:「地元」感覚があなたを助けます!

差別化と「地元」

差別化のために必要な「独自の経験」は、みんなそれぞれにあるものです。それは何か? 実は皆さんの「地元」なのです。地元で暮らす中でこれまでの人生で見てきたもの、過ごしてきたことは、それぞれに特別です。
特に青春ものを描くにあたって、「どこでもない場所」を描くのではなく、「明確にどこか」を描くヒット作品は数多く、注目するべきです。

方言、原風景、県民性

たとえば、方言。たとえば、原風景。それらはキャラクターの個性化、ストーリーの個性化に大いに役立つものなのです。
あるいは、県民性というものもありますね。各県ごとに、性格や行動パターンがある、というもので、あんまりこだわるのも考えものですが、県民性の向こうには物語があり、活用したいものです。


【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。

タイトルとURLをコピーしました