差別化の意味
作品を作っていく時に気を付けてほしい点として「差別化」があります。
あなたが何を目的として小説を書くにしても、高く評価されたいならライバルの作品と差別化をしなければならないのです。
「どこでもないどこか」ではなく
差別化が必要だ、というのはみんなわかってるのですが、実際に書くときにはうまくいきません。特に舞台設定において、ふわっとした「どこでもないどこか」になりがちです。楽だからそうなるのですね。
ある程度仕方がないのですが、やはり差別化のためには頑張る必要があります。
もしあなたが「天才」であったり「特別な経験」をしていたら話は別ですが、そうでない人がほとんどのはず。そうであれば意識をして「具体的にこういう場所」と設定し、描写する必要があるのです。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。