9時限目「「書く」ためにこそ「本を読もう」よ!」

榎本海月の連載
その9:「書く」ためにこそ「本を読もう」よ!

本を読むのは大変だけれど

私は専門学校の授業でも、あるいはこのブログでの連載でも、ことあるごとに「本を読もうよ」と呼びかけてきました。
しかし、本を読むのは簡単なことではありません。時間も体力も必要になります。
特に今はYouTubeで何かのコツや情報をわかりやすく教えてくれるチャンネルがたくさんあります。活字を追わなくとも、動画を見るだけで、あるいは「ながら」で聞き流すことで、知識や情報を得られるというのはとてもいいことです。
特にYouTuberには魅力的な語り口の人もたくさんいますからね。

本を読む意味

それでも私は(この動画でも)「本を読みましょう」と呼びかけています。理由は二つあります。
一つは「やっぱりプロが関わって作られた本は比較的信憑性が高い」こと。
もう一つは「手軽に手に入らない情報こそ、他者との差別化の武器になる」こと。
また、現代の情報社会は「あらゆる情報があるかもしれないが、検索するワードを知らないとそもそもそこにたどり着けない」という問題があります。そのためにも本を読むことは大事なのです。


【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。

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