プロットは作るべきか?
ちゃんとした小説を書く際には必ずプロットを書くものだと言います。しかし、果たして本当なのでしょうか。
そもそもプロットとはなにかといえば「物語の設計図」です。一般に「ストーリー」「キャラクター」「世界設定」の3つを揃えるのがプロットの要素とされます。これ、考え方が分かれるんですよ……というのがこの動画のテーマです。
実は、プロットを作ることにはメリットもデメリットもあり、「どのくらいまで作り込むか」という問題もあります。それらを考えた上であなたの状況に合わせて選択するべきなのです。
最低限このくらいは……
プロットを作るメリットは「予めしっかり考えたほうが完成度が上がる」「プロになったら求められるから今のうちに慣れておくため」です。
しかし、プロットをしっかり作りすぎるとうまくいかない人もいます(詳しくは動画の中で!)。それでも何もないと途中で書けなくなるもの。
そこで最低限大まかに、これはこういう感じの話です、くらいは考えましょうと教えることが多いです。「こんな感じの世界」「こんなキャラが出てくる」「だいたいこう始まってこう終わる」まで含めて、200文字くらいですね。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。