5時限目「帰ってこなくてもいいんだよ」

榎本海月の連載
その5:帰ってこなくてもいいんだよ(「行って帰る」の物語)

「行きっぱなしの方が多い?」

4時限目では伝統的かつ1番ウケるパターンとして「行って帰る」話を紹介しました。
カンのいい人ならこの話を聞いて「最近のエンタメなら行きっぱなしの話の方が多くない?」と思うでしょう。5時限目はそんな疑問にお答えする回です。
実際、最近流行りの異世界転移転生ものはわりと行きっぱなしの話が多いのですが、それもちゃんと意味のあることなのです。
ではなぜ? というのは動画でご確認いただければ幸いです。

本質に立ち返る

何事もそうなのですが、ノウハウは必ずしも全て絶対に守らなければならないものではありません。
時代の流れや環境によって微調整する必要は出てくるものです。
そしてその時大事なのは「このノウハウで本当に大事なのは何?」と考えることです。
そのためにも立ち止まる時間を大事にしましょう。


【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。

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