No.0 はじめに(「榎本海月ピックアップ 神話・伝説・歴史の人物」)

榎本海月の連載

連載の目的

今回から新連載として「榎本海月ピックアップ 神話・伝説・歴史の人物」を始めます。タイトル通り、神話や歴史、伝説に登場する種々さまざまな人物をピックアップしていきます。その目的はもちろん「創作に役立てるため」です。
筆者、榎本海月は講義を担当している専門学校での授業でもしばしば、神話や歴史、伝説などを紹介します。これは「面白い物語」のパターンを理解してもらうために一番わかりやすい方法であるからですが、中でもそれぞれの物語にどのような個性的・魅力的な人物が登場するかについては特に熱を込めるようにしています。エンタメにおいてキャラクターの魅力ほど重要なものはそうそうないからです。
本連載も同じ方法論のもと、歴史上に実際に存在したり、あるいは神話伝説で語られたりする人物を紹介します。
1から作者の頭の中で作り上げたキャラクターは地に足がつかないこともありますが、実在したり多くの人に語られたキャラクターには存在感ともいうべきものがあります。それを学んで欲しいのです。

各回の構成

連載ではまず、各人物の概要について簡潔に触れます。
あまり長々語っても興味がない人には読むのも大変でしょうから、その人物の生涯と特徴をなるべく短く、わかりやすく伝えることを意識しています。
その上で、「この人物(あるいはモチーフにした人物)を作品に登場させるなら、どんなポイントに気を配るか、どんな役割を持たせると良いか」を解説します。


【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース】講師として長年創作指導の現場に関わっている。

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