第3回「徳川美術館」

コラム

尾張徳川家の収集品

名古屋の長所の一つは博物館や美術館など、ある種の文教施設が充実していることです。名古屋のお金持ちは昔から芸術の保護に熱心だったようで、今でも名古屋駅側の大通りには現代美術のオブジェが所狭しと立ち並ぶ一角があったりします。
そのようにして美術品・芸術品を多く所有し、芸術を保護していたのが尾張国藩主、徳川家です。言わずと知れた御三家筆頭ですね。その所蔵品はいま、徳川美術館に所蔵されています。
美術館と名はついていますが、どちらかというと博物館に性質が近いように思える場所ですね。武家の所蔵品を継承しているだけに武器防具類が多く、『刀剣乱舞』に登場する刀も複数所蔵されています。しかしそれ以外にも美しいもの、貴重なもの、考えさせられるものが多数所蔵されいて、私も非常に好きな場所の一つです。インスピレーションをもらうために一度訪ねてみてもいいのではないでしょうか。
また、徳川美術館には二つの関連施設があるのもポイントです。一つは蓬左文庫と言いまして、名古屋城の書庫を継承し、発展させた図書館です。地域資料が非常に充実していて、思わぬ発見があったりします。

徳川園の美しさ

そしてもうひとつ。徳川園という庭園があります。なかなか広い日本定演で、大きな池もあり、四季折々の表情を見せてくれます。
実は徳川美術館の方にはクラスの引率では行ったことがないのですが、こちらには一度行きました。残念ながらその日は途中で雨が降ってきたのですが、それはそれで魅力的な顔を見せてくれました。山や森のような天然自然の風景とはまた違う、作り込まれた美をぼんやりと見つめるだけでもなかなか感じるものはあるのです。

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