はじめに

コラム

ミニシリーズの目的

 今回からしばらく、「榎本海月の創作のヒントになる日本史」というミニシリーズ連載を行います。
 この連載は、物語を作ろうとする小説家志望者のために、日本の歴史を駆け足で紹介するものです。歴史は人類の営みの記録そのもので、一つの物語でもあります。政治や社会がどのように動くのか、どんなドラマチックな事件があったのかを知ることは、皆さんが物語を作るにあたっても大きな助けになることでしょう。

 このテキストでは年号や人名などはなるべく排除し、歴史の流れやポイントに目が向くように工夫しました。社会・歴史の授業が暗記ばかりで退屈だったという人も安心です! もちろん、それだけが理由ではありません。というのも、大事なことは具体的な「誰がどうした」ではなく、スケールの大きな対立や争いがどのような構図で起きるのかを知ることだからです。

争いはなぜおきるのか、どう展開するのか

 その視点で考えると、時代が変わっても人間のやることはそんなに変わらないことがわかって来ます。

・外に脅威が現れると、現状を変えて立ち向かおうとする人々が現れる
・偉い人の力が弱くなると、みんな好き勝手に喧嘩を始める
・あちこちで喧嘩しているような時代には、頭のいい奴が権威を押さえにかかる

 結局やることはこの三つのうちどれかなのだ、ということが日本史を追いかければわかって来ます。みんなも、スケールの大きな政治ドラマがやりたかったら、この構図を押さえましょう。ここからの連載は、そのためのヒントだと考えてください。

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