小説を学ぶためにかかるコスト

榎本秋のクリエイト忘備録

プロットや完成した長編原稿を、友人などではなくきちんとしたアドバイスをもらえるプロに読んで欲しいと思ったことはありませんか?
プロならササっと読んでくれるだろうと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。返答をもらうのには時間がかかります。

ここでいうプロは出版社の編集者さんやプロ作家、専門学校で講師をしている方と仮定します。
みなさん忙しいですし、プロである以上アドバイスには責任が伴います。

なので、出版社は基本的に小説の持ち込みを受け付けていませんし、小説指導の先生方は指導料金をとります。

この指導料金の相場というのが難しいのですが
おおよそ400字詰原稿用紙300枚で3万円くらいからというのが標準に感じます。
校正レベルで赤字を入れれば10万円を軽く超えます。
ざっと見てレベル感を伝えるだけなら1万円でできる人もいるでしょう。

ただ、覚えておいてほしいのは
出版社の編集者さんは忙しい中で「時間」を、講師の方々には指導する労力がかかるということです。

よく無料で読んでほしいという話がきます。お断りするのは

・責任が取れない
・労力がかかる

からです。
なので、みなさんもプロと知り合っても気軽に読んでくださいというのはやめましょう。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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