『ダンジョンズ&ドリーマーズ』という名著があります。
外国のTRPG・オンラインゲームの黎明期から発展期についてを熱のこもった翻訳文で読めるのです。
その本が、第2版としてamazonオンデマンドで販売されています。
本書が流通しなくなったのはとても残念で、出版社の担当さんにもぜひ復刊してくださいとお話していた本なのでとても嬉しいです。
前回ご紹介した『ロードス島戦記』と同様に、今のゲーム的ファンタジーの基礎を作った人々の言動・行動を学ぶということはその基礎を知らない他の小説家より優位に立てます。
エンタメ小説はいくつものムーブメントややり方の工夫の上に成り立っているので、
今のことだけを知っても面白いものは書けないのです。逆に昔の時代にヒントがあることも多いです。
自宅にいることが多いこの時期の読書・知的発見としておすすめします。
私はこの本が好きで数ヶ月に一度読み返しています。
榎本秋
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榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。