『獅子のごとく 小説 投資銀行日本人パートナー』から国際金融と日本を勉強する

榎本秋のクリエイト忘備録

黒木 亮さんの『獅子のごとく 小説 投資銀行日本人パートナー』は、主人公が日本の一流銀行を辞めて外資系の投資銀行に移り、そこで成功していく物語です。
同著者の『巨大投資銀行』『トップ・レフト』とこちらの3冊を読むと、外資と日本の違い含めて投資の世界がよくわかります。

その中で『獅子のごとく 小説 投資銀行日本人パートナー』は、他の2作に比べて主人公の印象が強烈です。
他の2作はどちらかというと善良なんですが、本作の主人公は目的のために手段を選ばないタイプだからです。
自分が失ったものを取り戻すために戦いまくります。
なので、物語として引きつける力が強いのです。

本書を読んだ上で『巨大投資銀行』→『トップ・レフト』の順で読み、著者の世界観や国際金融が気に入ったら『アジアの隼 』『トリプルA』なども読むと国際金融のことがわかって知識が増えます。

また、エンタメ作品の中へ金融要素を入れるということでしたら『野望円舞曲』というシリーズを読んでみることもおススメします。

榎本秋

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『獅子のごとく 小説 投資銀行日本人パートナー』 上 honto 紀伊國屋書店  下 honto 紀伊國屋書店

『巨大投資銀行』 上 honto  下 honto

『トップ・レフト』 honto

『アジアの隼』 honto

『トリプルA』 上 honto 紀伊國屋書店  下 honto 紀伊國屋書店

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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