半沢直樹はやはり面白い

榎本秋のクリエイト忘備録

今回の半沢直樹、前半の原作は『ロスジェネの逆襲』です。
原作には登場しない大和田常務の怪演も素晴らしいですね。
細かいエピソードの進め方も、映像作品らしい表現に変えてあって勉強になります。

この作品の売りである顔芸を小説で表現するのは難しいですが
これ以外にも、小説とは違った映像作品ならではの緊迫感の見せ方のうまさに気がつくはずです。
ぜひ、ドラマを見たあとに原作の該当部分までを読んでみてください。

・映像版のゴージャスさ
・緊迫感の見せ方
・細かいエピソードを映像的に具体的に見せている部分

がよくわかるはずです。

池井戸さんの作品は好きでこの作品も何度も読んでいます。
原作の良さ、爽快感はきちんと残しつつ

・キャラクターの取捨選択
・具体的エピソードを映像という観点から変更している

部分などがとても効果的で、映像作品としての半沢直樹を構成しているなと思いました。

物語は始まったばかりです。
3話からでも入っていけますので、ぜひご覧ください
そして、原作と比べてみてください。

小説と映像の見せ方の違いがよく分かるはずです。

榎本秋

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榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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