物語づくりの基礎~願望を叶えてみよう~

榎本秋のクリエイト忘備録

学校やカルチャースクールで教えさせていただくようになってそろそろ15年になります。
その中でたった2人だけですが推しの声優さんと結婚したいと目を輝かせている人がいました。
そういう願望って大事ですよね。

ただ、あんまり視野が狭すぎる願望だと読者が引いてしまうので気を付けましょう。
逆に「お金持ちになりたい」はありきたりすぎますし、お金持ちの基準も曖昧です。
もう少し具体的にして「宝くじで3億円当てたい」「豪邸に住みたい」と、お金をゲットする方法やお金を使う目的を考えてあげるといいかもしれません。

学園ライトノベルで好きな相手と付き合うために4話ぐらいの連作短編で話を作るのもアリです。
恋愛や青春は思春期の永遠のテーマですからね。
ただ、普通に恋愛話をしてもおもしろくないので
そこに学園や地域の秘密などを絡めていくとスケールが大きくなると思います。

主人公の恋愛が叶って、周辺のキャラクターも明るい方向へ改善されるととてもよいですよね。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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