はじめの物語づくりにおすすめなのは失ったものを取り戻す話

榎本秋のクリエイト忘備録

物語を作るときにキャラクターをしっかり決めて、そのキャラクターを中心に作っていくと物語は作りやすいです。
小説家志望になって日が浅い頃は、まず形(パターン)を体に染み込ませていきましょう。
自分と同世代で共感ポイントがあるキャラクターを作ることをおススメします。

そして、そのキャラクターの家族構成、学校や職場の設定を詰めて
相手役や友人などを配置していきましょう。

その上で主人公がなにか大事なものを失い、それを取り戻す話を考えましょう。
それを考えると敵役も自然と決まります。

失うものは何でもいいです。
いま大人気の半沢直樹も、ある日突然支店長からミスを押し付けられ
立場を失いそうだからそれを食い止めるために戦いましたよね。
ファンタジーでよくある国の再建などもいいです。
復讐・王位復活などのなにかを取り戻す話をまず物語づくりの訓練として行うと良いと思います。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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