小説書き方本を10年以上刊行しています。
その中でよく言われるのが
・書き方本を出している人は別に売れっ子作家じゃない
・ネット上にいくらでも書いてある
です。
私自身は
・書く能力と小説家になるための道筋を教えることは別
・ネット上にある内容とは違い、自身の編集者・指導経験からテーマをきちんと決めて作っている
と考えています。
発想法や自身の作品の分析などは売れている小説家の方の本が役に立つでしょう。
一方で、小説家志望がよく悩むこと、小説家になるための道筋
などは、私のような立場の人間が詳しいと思っています。
榎本事務所では現在も三校で学科アドバイザー、カリキュラム監修を務めて
日々志望者と向き合っているとともに、
岡山月紅塾のような大人の作家志望の方との関わりも持っております。
そうしたノウハウを元に、小説家志望の方に有益であろう基礎的な情報をまとめるのが弊社の役割だと感じております。
弊社の本で基礎を学んでいただいた上で、他の先生方の方法論をの本を読んでいただくのが一番よい学び方だと思っております。
弊社の本でいうと『この一冊がプロへの道を開く! エンタメ小説の書き方』が基礎的な本で、小説家を目指すならぜひお読みいただき、中の課題もやっていただきたいです。
次に
『物語づくりのための黄金パターン117』
『物語づくりのための黄金パターン117キャラクター編』
の2冊で世の中にある創作的なお約束を学んでいただきたいなと。
このあとは、ご自身が目指す方向で、前回紹介した大塚英志さんの本を含めて読んでいただければと思います。
また、書き方本と同時に今売れている本、話題になっている本も是非読んでいただきたいと考えています。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。