『クリス・クロス 混沌の魔王』第1回電撃ゲーム小説大賞受賞作です。
そして『ソードアート・オンライン』は現在の電撃文庫のビッグヒットシリーズです。
この2作は、どちらも
・テクノロジーの進化によって主人公たちがゲーム世界へに入れる
・突如その世界に閉じ込められる
という設定です。
発表年がだいぶ違いますからテクノロジーやエンタメ性などでは大いに違いがありますが、
プロットレベルに落とし込んでみると非常に似た部分も多い作品と言えます。
少年系ライトノベルで新人賞を受賞したい方は、ぜひこの2作品を読んで
・プロットライン
・ソードアート・オンラインの今らしさ
・今読んでも面白いクリス・クロスの魅力
などを考えていただき、2020年の今、みなさんが新人賞に送るときに何に気をつけたらいいかを体感してほしいと思います。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。