第41回「学校を支えるその他のお仕事」

榎本海月の連載

いろいろなお仕事

学校を教師だけで運営するのは不可能だ。授業は学校のメイン機能ではあるけれど、それだけでは成立しないからだ。普通の企業でいうところのスタッフ部門ーーすなわち総務・庶務的な作業を担当する人が必要になる。
まず、多くの学校に「学校事務職員」という事務員さんがいる。仕事は文字通り事務だ。近年は教師自身が事務仕事に忙殺されることも多いが、それでも限界があるので、事務員は必要である。
一方、用務員という仕事もある。「学校用務職員」だ。こちらは学校の中の環境整備……掃除や壊れたものの修理などを行っている。しばしば学校内で泊まっていることもあるようだ。夜の学校の中で出会うこともあるだろう。
夜の学校ということだと、警備員と出会うこともあるだろう。非常にオープンな場所であった過去の学校と違い、現在の学校は不審者などの危険・危機に対処せねばならず、警備員が必要になる。
保健室には保健室の先生がいる。「養護教諭」だ。怪我の手当てや生徒の健康管理、定期的な記録などが仕事になる。医者と混同されることが多いが実際には医者ではなく、養護教諭としての資格を取得している。そのため踏み込んだ医療行為はできず、大怪我には応急処置をしたらすぐに救急車に乗せて病院に送り込まなければいけない。

学校の上層部

そこが公立の学校なら、リーダー(トップ)は校長だ(もちろんその上には教育委員会など「国」がいるわけだが)。
しかし一人では学校を取りまとめることができないので、補佐役としての教頭がいる。最近では一人では不足ということで、補佐役としての仕事は副校長という別の職務が担当するようになった。教頭はいなくなることもあるが、もともと持っていた「教師のまとめ役」を担当することも多いようだ。
一方、私立の学校はそれぞれ独自に成立している組織・集団なので、独自の運営主体がいる。理事会がそれで、頂点に立つのは「理事長」である。学園ものでしばしば敵役、黒幕、支援者として活躍してくれることだろう。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。ネット小説創作入門』などがある。
2019年に新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』『ストーリー創作のためのアイデア・コンセプトアイデアの考え方』(秀和システム)を刊行。
2020年の新刊には『古代中国と中華風の創作事典』(秀和システム)がある。
PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。愛知県名古屋市の【専門学校日本マンガ芸術学院小説クリエイトコース(https://www.ndanma.ac.jp/nma/course/novel/)】講師として長年創作指導の現場に関わっている。

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