数年前、新幹線が停まる大きな駅にあるラーメン通りみたいなところに行った時のことです。
そこは全国の色々なラーメン店が集まっていて、いつも繁盛しています。
そのうちの一つに行ってカウンターテーブルに座り、ラーメンを食べている時のことです。
なんと、私がラーメンを食べている途中なのに、2人連れが来たという理由で席を移ってくださいと言われたのです。
私の感覚からするとそれはありえないことで。ラーメンが来る前ならいくらでも移動しますが、食べ始めてからはないでしょうと思います。
そもそも、その席自体店員さんの指示で座っているわけです。
揉めたくなかったので移動しましたが、この接客はないだろうと感じてもうその店には行ってません。
せめて、申し訳無さそうにしてくれたら留飲も下がったのですが、そうは感じさえない店員さんでした。席の回転だけを考えているんでしょうね。
この件、拒否するか従うか、どちらが正解なんでしょうか。
答えはないと思いますが、私が思うに多くの人がその場は従って、嫌な思いをしたので次からは行かないと思います。周りにいくらでもラーメン屋はあるわけですし。
そして、これが積み重なるとリピーター客が減って店は潰れるのだろうと。
自分がこういう体験をしたら、「その後のことや他の人はどうする?」などを考えてみるとどこかで作品づくりに繋がります。
今回で言えば、拒否をする、嫌味を言いまくる、怒ってその場で店を出てしまう、一切気にしないで快諾する、なんてパターンがありそうです。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。