情報を鵜呑みにしないで一度考える

榎本秋のクリエイト忘備録

先月、エンタメ産業界の大手マーベラスの筆頭株主が変わるというニュースを見て、買収されたのだと思いました。
ですが、知人に聞いたところ違うとのこと。
ニュースリリースをよくよく見たら、確かに筆頭株主はかわったが、創業一族が30%強の株を持っているので買収には当たらない…とのこと。
パッとニュースを見ただけだとわからないですね。
【筆頭株主】=【買収】ではないのになぜかそう思い込んでしまいました。

思い込みってこういう時に起きるんだなと痛感しました。
よくないことなので気を付けようと思ってはいたのですが。

一時期話題なっていた学校の9月入学の件も。
他の国と足並みを合わせることになるので、いいことじゃん! と思うかもしれません。
しかし、いきなり導入したら、誰が困るか。
学校関係で収入を得ている人々です。
仮に来年度の入学が9月になるとしましょう。本来4月にはあるはずの半年分の学費が入らないわけです。
半年間耐えなければなりません。
非常勤講師などで生活をしている方々で、一年生の授業がメインの人はその間の収入がなくなります。
学校を経営する方もそうです。2年制の専門学校だと影響は特に大きいですよね。1/4に相当しますから。
専門学校は小規模のところが多いので、その収入減には耐えられないでしょう。
企業でも個人でも半年間収入がないとどうなるか…今の時勢なら想像しやすいと思います。

私は自分が専門学校に関わっているので、この話が出たときにすぐマズい点に気が付きましたが、マスコミなどの議論でこの話が出てきたのはだいぶ後でした。
生徒さん側の懸念点は割と早くから話に上がっていたようではありますが。

このように、思い込みというのはよく起きてしまうものです。
ニュースなどに触れるときは、多角的な視点で見るようにしましょう。
また、このギャップを作品展開において事件などの端緒にすることもできます。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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