以前、学校での授業をもとに『ライトノベルのための日本文学で学ぶ創作術』という本を出しました。
いわゆる文豪の短編作品を中心に収録し、改題や創作のヒントなどを掲載。
残念ながら今年の春に絶版になってしまったので、現在新装版の制作作業をしています。
実はこんなところにもコロナの影響が出ていて、4月5月はコロナの影響で図書館の利用ができず、
一部の確認作業は図書館が再開してからとなりました。これも得難い体験ですね。
普段、いかに図書館に頼っていたかと痛感しました。
さて、一部の資料チェック以外の作業は終了。8月31日の発売に向けて、最終チェックを行っています。
今回は基本的に旧版を活かしつつ、
・ライトノベル作家を目指す人向けから小説全般に読者対象を変更
それに伴い細かい修正
・新作短編を1作追加
・各作品を読んだ後のおススメ作品を一部変更
などを行っています。
旧版を持っている方は無理に買われないで大丈夫なので、興味がある方はぜひ図書館にリクエストを!
そして、この作業にあたって改めて作品を読み、日本文学の短編掌編を見る大事さを再発見しました。
言葉も発想法もとても大事だなと。
ぜひ中学高校の国語の教科書の収録作品も読み直してみてほしいです。
なお、新装版については近々告知します!
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。