小説・ライトノベルを執筆する際に最低限気をつけること

榎本秋のクリエイト忘備録

長年編集者や指導者をしてきて、また自分でも執筆する際とても気をつけていることがあります。
それは、各場面ごとに

・いつで
・どんなところで
・誰が居て
・何をしようとしているか

をわかりやすくすることです。
自分の作品世界に入りきって書いていると、ついついこの視点が抜けてしまいます。
特にシーンが切り替わると同時に場所も変わると、読者は「キャラクターは今どこにいるんだ?」と混乱します。時間についても同じです。

シーンが切り替わるごとに上記がきちんとできているか確認してみましょう。
私はこれを ガイド と読んでいます。
時間と場所はなるべく冒頭から5文目までには出したいものです。早ければ早いほど親切でしょう。

あわせて、一文をなるべく短くしましょう。理由は2つ。

・主語がよくわからなくなることが多い
・一文が長い=情報量が多くなってしまい読むのに負担がかかる

一文を30字ほどにするととても読みやすくなります。

上記2点を気をつけてみると、あなたの作品はとてもわかりやすくなります。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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