出張や観光など、宿泊のホテルや移動の時はよく観察してみよう!①

榎本秋のクリエイト忘備録

旅行が趣味の人やビジネスで出張が多い方へ。その出張も創作に役立ちます。
今回から数回に渡り私の経験をちょっとフィクションにして、観察ポイントとともにお届けします。

全国でも人口20位以内の地方都市。格式あるホテルでの出来事


新幹線のぞみも止まる主要な都市です。駅や繁華街から少し離れたところにあり、地域を代表する伝統的なホテルに泊まったときのこと。
伝統的なホテルですが、改装前のフロアということでお得に泊まれたので宿泊。
朝食バイキングは2000円でちょっと高いなと思いましたが、せっかくなのでこれも経験とお願いしました。

会場を見たところ横に広く、食事が置いてある場所から遠い席もたくさんあったので、早起きしてオープン時間に行ってみることにしました。すると食事から近い席は埋まるくらいの人が待ってました。
そして、順番に案内されるわけですが。
なんと、自由席なのに席を置いておくカードがないのです。
通常バイキングですと「食事中です」みたいなカードがあります。そうでないと食事を取りに席を立っているときに「あそこの席はもう終わったんだな」と空席扱いされるからです。カードは帰りの際にスタッフに渡し、この席はもう食事が済んだよと意思表示します。
なのですが、このホテルは代わりに部屋の鍵を置いてくださいと言われました。

言われた通りに席に鍵を置き、食事を取って戻ってくると、私の席にご夫婦がいました。
お話をお伺いすると「鍵を置くのは物騒だから紙ナプキンを置いた」といわれました。
席を決める際、紙ナプキンまでは確認していなかったので同じ席を取ってしまったようです。
一応、ルールに則って鍵を置いたわけなのですがここでご夫婦と揉めても仕方がないと思い、係の人を呼びました。
すると、係の人も「確かに鍵を置くのは物騒ですね」と同意されるのです。
私は内心で「いや、そういうルールって聞いたんだけど…」と思いましたが、朝から揉めても仕方がないので引き下がり、結局、食事がある場所からはほど遠い席に行きました。早起きの意味がなくなりました。
当時、食事会場には係の人が2人居たのですが、どちらの方も事情を説明してくれることもなく。
ちょっと釈然としなかったので帰りがけにフロントに寄り、できれば改善してほしいというお願いをしました。
ちなみにバイキング自体は地元の食材がたくさんあり満足でした。

その後、その地域で講演会をしたので地元の方ともお話ししました。
やはり、地元では有名なホテルだったらしく。みなさんその対応にびっくりされていました。

それからしばらくしてまた講演会で呼んでいただいたので、もう一度そのホテルに泊まってみました。
ロケーションも部屋も食事もとても良かったからです。
またモーニングバイキングに行ったのですが、食事中の札が導入されていました。
こういう対応は素晴らしいですね。きちんとお客の不満を吸い上げ改善する仕組みがあるのでしょう。
このホテルには以後もその地域に行くたびに泊まらせていただいています。

※ポイント
自由席のバイキングで席の利用カードがないのは問題だと思います。
しかし、逆に言うとそれまでトラブルがなく運用されてきたのでしょう。
一方で一度相談があるとすぐに対応するのも素晴らしいと思います。

ちなみにこのホテル、その後泊まった時に修学旅行の学生に囲まれた部屋になってしまったことがあり。
フロントに相談したところ、すぐに状況を教えてくださるとともに部屋を替えましょうか? と提案もいただきました。
料理もおいしいですし、フロントの対応も良かった。山の上にあって静かでいいところです。
ただ、多くの人は1回目のモーニングバイキングの出来事で次に泊まるのは嫌だと思うでしょう。ホテルは他にもいくらでもあります。

また、人によってはそこで大声を出して喧嘩になるかもしれません。係の人にルールを遵守するように強く言うかもしれません。
そんなシュミレートを性格・キャラクター別にしてみると創作の役に立ちます。

私はトラブルに直面したら冷静に対応し、その上でクレームにならないように担当の方や事情のわかる方とお話します。
それを創作の中での人物の動きやパターン、物語のディティールを深めるなどに利用すると良いと思うからです。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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