以前、宝塚歌劇で『めぐり会いは再び』という作品を観劇しました。
短いのによくまとまっていて、とても良いシチュエーション・コメディです。
この作品には原作があり、原作者のマリヴォーは喜劇を得意としているそうです。
作品の詳細についてはこちらをご覧ください。
『めぐり会いは再び』の原作は『愛と偶然との戯れ』と言い、主従入れ替わり恋愛ものです。
恋愛模様や自分探しを含むテーマメッセージがわかりやすく、とても面白い。
良い喜劇だと思い、他のマリヴォー作品も色々と読んでみました。『奴隷島』という戯曲も主従入れ代わりものです。
恋愛コメディを書きたい人は、翻訳かなにか舞台映像が手に入ったらぜひ見てみてください。
宝塚歌劇版はこの原稿の時点ではオンデマンドでレンタルされていました。
マリヴォーは250年以上前の人ですが、シェークスピアと同じく未だに上演されているのは、
人間心理の根幹に訴える何かがあるということだと思います。
それを自分の作品に活かしたり、現代の長編として翻案するのもいいなと思います。
まずは小説・台本・映像のどれかひとつ見てみてください。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。