2020年4月版 作家志望だけど小説が最後まで書けません

榎本秋のクリエイト忘備録

榎本です。
東放学園映画専門学校・小説創作科のわたしのゼミでは、毎週プロットを提出しています。
そして、そのプロットを合評したあとに、創作の力をつけるためのワークを行っています。
今はこういうご時世なので、グループラインの音声通話で行っています。
ゼミではプロットを進めると同時に長編の進行管理もしていくのですが、これが難しい。
様々な事情で本当に作品が仕上がらないのです。なので、前回の連載時に作家志望によくある小説が最後まで終わらないが皆様の興味を引いたのもよくわかります。

今回は、前回とはまた違う手法を紹介させていただきます。
それは、作品を執筆する前にプロット以上に詳しい設計図を作りませんか?
というご提案です。

『テンプレート式ライトノベルのつくり方』
http://www.sogokagaku-pub.com/emapub/published/850.htm

この本のテンプレートを埋めていき、最終的に50シーンまで決めていくと、途中で悩んだりすることが減るかなと思います。
テンプレート自体は上記のアドレスから見れるので、良かったらご覧ください

その場合も

・なんか違う
・直したくなる


という衝動は抑えてください。
この手法のポイントは

「主要なキャラクター」
をしっかり決め
「小説全体を大きく50シーンに分け」
そのシーンの中で
「各キャラクターがどのように活躍、動いていくか」
を始めに決めてしまうことにあります。

そうすることによって書いている途中で

・書きたいきたいことが変わる
・キャラクターがブレる

ということを防げることになります。

私のゼミでは、次回の長編執筆からこの50シーンを埋めることを必須にしました。
みなさんも同じような悩みがあればやってみてください。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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