Q.ストーリーを作るための基本的な考え方を教えて下さい!

榎本海月のライトノベル創作Q&A

A:主人公の目的を追ってみましょう

さあストーリーを作ろう、と考えてすらすらと作れる人もいますが、途方に暮れてしまう人もいます。仕方がないですよね、「お話を作る」なんてこれまでやったことがない人がほとんどでしょうから。では、どうしたらいいでしょうか? まずは基本から押さえてみましょう。
一つのやり方は、「主人公の目的」から考えていく方法です。貴方が考えた主人公は、どんな目的や目標、あるいは行動の動機を持っていますか? それを達成するためには、どうしたらいいでしょうか? こう問いかければ、物語の中での最終的なするべきことか、逆に一番最初にするべきことか、そのどっちかが見えてくるはずです。
たとえば「仇討ち」を目的としているキャラクターなら仇を討つ(あるいは諦める)のが最終的なするべきことですよね。
能動的な目的を持っていないタイプの主人公もいますよね。「自分の身を守る」「家族を守る」「平和に日常を暮らす」みたいなキャラクターです。そんな場合は、守るべきもの、大切なものを脅かす障害を用意しましょう。それらを突破することが目的になります。
目的に向かって突っ走るにせよ、障害から大事なものを守るにせよ、お話の筋は見えたはずです。これが物語の基本的な作り方の一つです。

A:お話を箇条書きにしてみましょう

主人公の目的から作るやり方がしっくりこない人は、もっと複雑だったり、群像劇的だったりと、主人公が必ずしも物語の全くの中心にはいないタイプの物語を作りたい人でしょう。そこで、もうちょっとだけ複雑なやり方を紹介します。
おそらくあなたにはふんわりと「だいたいこんな話」というイメージが有るはずです。それを箇条書きにして書いてみましょう。最初、物語はどんなふうに始まりますか? それからどうなりますか? 最後、どうなりますか?
書いているうちに面白くない気がするかもしれません。でも、それでやめてしまってはあらすじも完成しません。まずは書くだけ書いてみて、面白くする方法は他の項目を見てみてください。
ここで大事なのは、箇条書きにする時にお話をだいたい3-4くらいのブロックに分けることです。こうして大まかなブロック分けをすることで、自分がどういう話を書きたいのかつかめるようになります。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』『日本神話と和風の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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