作家志望にコネは必要かどうか

榎本秋のクリエイト忘備録

はじめに断言します。2020年になり、コネはほぼ意味がないと断言して差し支えなくなりました。
まだ出版不況が進んでない時はコネは大事でした。コネでデビューした人はいくらでもいます。
しかし、出版不況がこれほど進んだ中、コネでのデビューはほぼ無理です。
コネとは別に、

・小説以外のジャンルで絶大な人気がある
・SNSのフォロワーが多い

などの武器があれば別です。
上記に当てはまる方はSNS上か、出版業界に詳しい方にこんな小説書きたいんだけどと言ってみてください。
それで現実化しなかったらそのルートは諦め方がいいかと。

今、

・1500円ほどの単行本で4000部
・650円ほどの文庫で8000部

売れる確証がないとコネでのデビューは難しいと私は感じています。
逆に、上記条件以上が売れそうなら喜んで企画が通るでしょう。

デビュー前の段階ではコネを作ることよりも、作品の質を上げることの方がとても大事です。
逆に、コネはデビュー後にとても役に立ちますので、作家志望の段階で出会った人たちには礼を尽くしましょう。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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