持ち込みに対する編集側の心理 榎本の場合

榎本秋のクリエイト忘備録

私は編集部の常駐フリー、下請けの編集部、フリー編集者などをやってきて、作品を持ち込んでいただく立場も経験しました。

以前の記事で小説は基本的に持ち込みはなしと説明しましたが、対応するフローがある編集部は寧ろ歓迎しています。
とはいえ、通常業務の傍らで読むことになるので即日対応とはいきません。また、どうしても優先度は高くありません。
持ち込んだ方としては期待して待っているわけで。それなのに返事が来なかったり、催促した上でもやっぱり返事がなかったり、半年経ってやっと来たと思ったら断られたりすると、その出版社や編集部に複雑な感情を抱く場合もあると思います。

なので、私としては、窓口がないのなら編集部や出版社のHPなどに持ち込みは受け付けてないことを書く。
その上でどうしても持ち込みをしたいとお願いされたら、返事の確約はできないことを強く言うのがよいのかなと思っています。
持ち込む側もこれらは了承していただきたいです。

持ち込みから良い出会いがあるかもしれませんが、通常の業務量を考えるとその作品を丁寧に見ていくのはとても厳しいです。
また、編集部の方向性と合っていないこともあります。
以上を総合すると、持ち込むより新人賞や企画賞などで受賞した方がいいでしょう。編集部もこの時は本気で作品を読みますし。また、帯などで大々的に受賞作として宣伝した方が注目度も上がると思います。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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