アクションシーンを書こうと思っている方は、まだ体が動くうちに剣道や柔道など運動をやりましょう。
もう体力的に厳しい場合はビデオなどを見るだけでも構いません。
間合いや気迫、動きなどを是非覚えてください。
自分が達人になる必要はありませんが、読んでいる読者さんにリアリティが低いと思われないくらいには戦いの動きがわかると良いです。
例えばなのですが、弓道は弓を引くのも集中するのも意外と大変ですし、馬術は馬に乗るのがまず大変です。
乗馬体験くらいならしたことがある人もいるかもしれませんが、スタッフさんの介助があったと思います。
キャラクターにそんな苦労をさせる必要があるわけではありませんが、その動作を行うことで体のどこに力を入れなければならないのか、どこが難しいのか、どうしんどいのか。これらを知っているのといないのとでは描写に差が出てきます。これがリアリティにつながるのです。
また、専業作家になると体を動かす機会も減るので、運動をすると気分転換にもなると思います。
運動でなくても書道、茶道、華道などもあなたの作品の世界を広げてくれます。ぜひ色々チャレンジしてみてください。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。