先日Nintendo Switchバージョンも発売された「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」。
発売当時、東放学園映画専門学校の私のゼミではみんなでこのゲームをプレイしていました。
ネタバレにならない程度に説明しますと、この作品は細部までよく作り込まれています。ゲームクリアまで進めることで主要なキャラクターの物語と人間性が上手いバランスでよくわかってくるのです。
情報の出し方とストーリーのドラマチックさのバランスもとても見事でした。
大きく3部にわかれるのですが、1部だけで各キャラクターのすべてがわかるわけではなく、まずは世界への理解と今見えている問題をクリアしていきます。
2部では失ったものを取り返していくとともに、よりキャラクターのことがわかっていきます。そして、3部で物語の核心に迫ります。
ぜひ、感情移入してストーリーを体験してください。
そして、できれば自分でメモを作ってください。
・感動
・驚き
・共感
などのポイントを特に気にかけてみるといいです。
物語の作り方、キャラクターの人数とも非常にオーソドックスなので、長編づくりに大変参考になると思います。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。