現在は便利な移動手段が多いですよね。私も普段は電動自転車を利用していて楽ちんです。
ただ、作品世界の中には車も自転車もないこともあるわけで。そんな時は歩くしかないわけです。
中世ヨーロッパ風の世界を想像してみてください。ありそうな交通手段はなんでしょうか?
時代が進めば汽車なども出てきますが、基本は徒歩になると思います。
他には馬に乗る手段もあります。
ただ、馬はのんびり進む分にはいいですが、走らせるには乗る方も技術がいります。それに同じ馬を何日もは走らせられません。
馬に乗れない人は馬車を使う手もありますが、普段わたしたちが手軽に乗っているバスや電車のようなお手頃価格ではないです。となると、やはり歩くしかないのです。
徒歩といっても季節によって歩く難易度は変わりますし、平野と坂といった具合に地形によっても違います。
また、現在は大抵の道が舗装されており歩きやすくなっていますが、中世ヨーロッパの世界だとそうもいきません。デコボコしていたり、大きい石がそこら中に転がっていたり、そもそも道らしい道がないこともあるでしょう。
各地に時代劇のオープンセットがあります。そこを歩いてみるといろいろな地形や町並みがあって勉強になります。
まずは、普段の通勤・通学で一駅歩くところから始めませんか? その際、自分の疲れ具合と街の景色をよく見てみてください。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。