日々、自分が思っていることを箇条書きでいいので記録して残しておくと創作に役立ちます。
・楽しかったこと
・いらっとしたこと
・課金したこと
・高いものを買ったこと
なんでもメモしておきましょう。
それが後々作品を書くときにリアリティになります。
どんな気持ちで少ない小遣い、バイト代から課金をしたんだろう。あれを買ったんだろう。
自分にはちょっと高いコンサートや舞台にいったんだろう。で、買った・行ったものに自分は満足したんだろうか。
そんな気持ちを書いておきましょう。
みなさんが描くキャラクターの味わいになっていきます。
私はこんなことがありました。
ラーメンのチェーン店ってどこでも味が同じだと思っていましたが、店長のFCオーナーさんとバイトさんだと味が格段に違うのです。
特殊な調理はない店なので、麺とスープを合わせる時の手際なんだろう、と今では思っています。
仲良くしている味噌ラーメンのお店でもオーナーとバイトさんで味が違ったので、オーナーさんに聞いてみたんですね。そしたら、味噌ラーメンの具材の炒め方で味が変わるそうです。
その店はスープも手作りなので毎日スープの味が違い、それも楽しみで行っているのですが。それ以外の要素で味が違うように感じたので聞いてみたのでした。
ステーキ系の店も焼く人によって明らかに味が違いますよね。チャーハンやガーリックライスも。
もう1つ、有名ファーストフードでも、あるメニューが店によって食感が明らかに違うのです。
何度か行ってみて自分なりに出した結論が
・保温の仕方
・作り置きをどれぐらいの時間しておくか
かなと思いました。
地元にある店舗のものはとても美味しいのですが、都内の何店舗かは美味しくなかったのです。
なんて感じで、普段の買い物、食なんかも違和感や気になったことを突き止めてみると発見があります。
そのものズバリを作品に書かなくても、作品のサブストーリやエピソードに使えます。
ぜひ色々な経験をして、それをメモしていってください。
榎本秋
榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。