能力の源や代償を考えよう

榎本秋のクリエイト忘備録

超能力や魔法を使う設定にする時。その超能力や魔法はどういう原理で、どこから力を得て使えるのか。
その代償はどんなものか、ということを考えてみましょう。

たとえば、10mテレポーテーションするのに100mダッシュするくらいに疲れるなら、その能力は戦闘中には使えませんよね。
また、ちょっとした効果を出すのに命が代償だとしたらその力を使うことはなかなかないでしょう。
上記のように代償が大きすぎる設定を考えることはそうないと思いますが、逆はやりがちです。
少ないリスクで大きな力が使えては、俗にいう「チート」になり、しらけてしまう可能性があります。バランスをしっかり取りたいところです。

なので、原理と代償を考えてみましょう。

原理:その種族には元からある「力」で、その種族なら誰でも使える
代償:「力」には1日の回数制限がある


といった具合です。

獣人族はいつもは人間の姿だが、半獣化するとその獣の特性を活かせる。また、1日1回だけ獣に変身できる。
獣になれる時間は人によってまちまちだが大体1時間程度。それ以上は体がもたない。
みたいな感じで考えていきましょう。

キャラクターが成長していくと能力が強くなったり、できることが増えたり、1日に使える回数が増えても面白いですね。
一方で一生の間に使える能力が決まっていたり、使いすぎると性格が変わるとなどの要素があっても良いと思います。

最後に、毎日簡単にできる練習を紹介します。

・能力
・その能力を使った代償
・その能力を使うためにどうすればいいのか


を30分くらいで考えメモを残しておきましょう。
発想の練習になりますし、後に使えるかもしれません。ぜひやってみてください。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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