プロットに必要なこと

榎本秋のクリエイト忘備録

このプロットの書き方や必要な要素には明確な決まりはありません。
なので、A4用紙1枚から3枚、10枚、人によっては100枚と分量が違います。
書いている内容も、あらすじ風に書く人もいれば、企画趣旨、世界、キャラクター、あらすじと分けて書く人もおり様々です。

私はまずは400文字くらいで世界やキャラクターの要素も入れたあらすじを作ることをおすすめしています。
なぜかというと、本の表紙等、パッケージに載せられる要素が、タイトル、あらすじ約200文字、帯のキャッチでトータル約250文字になります。この250字で「この本は面白いぞ!」と思わせる必要があります。
あらすじは物語のラストまで書かないといけないので、合わせて大体400字。これで面白さを伝えなければいけません。これがかなり難しいです。
とはいえ、プロットは編集さんなどに自分の作品を簡単に紹介するために必要なものです。なるべく短く分りやすくするのは大事なので挑戦しましょう。

400字で面白いあらすじができたら、それを深めて2000字ほどにしたり、設キャラクターを別項目にしたりと、みなさんが長編を書きやすいような準備に入ると良いと思います。

ただ、はじめのころは400文字まで考えるのも難しいと思います。
まずは100文字くらいでどんなキャラクターがどんな世界で何を成し遂げる話か、というのをたくさん作ってみるのも勉強になります。

榎本秋

榎本 秋(えのもと あき)
活字中毒の歴史好き。歴史小説とファンタジーとSFとライトノベルにどっぷりつかった青春時代を過ごし、書店員、出版社編集者を経て2007年に榎本事務所を設立。ライトノベル、時代小説、キャラ文芸のレーベル創刊に複数関わるとともに、エンタメジャンル全体や児童文学も含めて多数の新人賞の下読みや賞の運営に関わる。それらの経験をもとに、小説、ライトノベル、物語発想についてのノウハウ本を多数出版する。

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