名前には流行り廃りアリ

ワンポイント

キャラクターの名前を決める時に関わってくる要素はいろいろあります。
いろいろあるからこそどの要素を優先するかで困る人も多いと思うのですが、
一つお勧めのやり方では、「時代性」を意識する、という手があります。

どういうことか。つまり、名前には流行り廃りがあるのです。

かつて当たり前、あるいはむしろ新鮮だった名前が、
今となっては非常に古臭く聞こえるということがよくあります。
(女性の?子、という名前などはその典型でしょう)

一方最近の名前はと言いますと、非常に凝った名前を見るようになりました。
昔の感覚で見ると「かっこいいな」「かわいいな」と思う一方で、
あまりにも凝りすぎていて、読んだり書いたりするのが難しい名前もよくありますよね。

その辺りも含めて「流行り廃り」なのです。
おそらくまた何年何十年かしたら、名前の傾向も変わってくることでしょう。
あなたが作っているキャラクターに相応しいのは、どんな名前でしょうか?
各時代や地域ごとの人名事典、あるいは近年の日本における名前の人気ランキングなどを
見ながら、考えてみることをお勧めします。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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