名前のストックを増やす

ワンポイント

名前をつけるのが苦手な人には一つの傾向があるようです。
それは、頭の中に名前のストックがあまりたくさんはない人です。
だから思いつかない、あるいは思いついたとしてもバリエーションが少なく、似たような名前ばかりになってしまいがち。

この対策はわかりやすいですね。
ストックを増やすか、あるいは選択肢を即座に増やす手段を確保すればいいのです。

一番有効なのは人名辞典にあたることです。図書館に行けば色々な時期や地域、範囲の人名辞典があります。
これにあたることで、名前のストックを何倍にもすることができます。
実在した名前ですから、「その地域にそんな名前はない!」と批判されることもありません。

また、今は年ごとに人気の名前ランキングが発表されるようになっていますから、
それを調べれば「この年生まれの人の、人気の名前はこれだな」などわかります。
名前の傾向がわかるわけで、これは強いですよ。

もちろん、エンタメに触れることで名前のストックを増やすのもいい手です。
アメリカ映画をたくさん見ている人は「アメリカじゃこの名前は当たり前なんだな」と知っています。

知識を増やし、創作の幅を広げましょう。

【執筆者紹介】榎本海月(えのもと・くらげ)
オタク系ライター、ライトノベル編集者。榎本事務所に所属して幅広く企画、編集、執筆活動に従事。共著として『絶対誰も読まないと思う小説を書いている人はネットノベルの世界で勇者になれる。』などがある。2019年にも新刊『この一冊がプロへの道を開く!エンタメ小説の書き方』『物語づくりのための黄金パターン117』『物語づくりのための黄金パターン117 キャラクター編』(ES BOOKS)、『異世界ファンタジーの創作事典』『異中世世界創作事典』『神話と伝説の創作事典』(秀和システム)を刊行。PN暁知明として時代小説『隠密代官』(だいわ文庫)執筆。講師としては愛知県名古屋市の専門学校日本マンガ芸術学園にて講義を行い、さらにオープン参加形式で【土曜セミナー】毎月開催中。

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